栄養素の一覧が欲しい魚たち

魚の一覧というと、図鑑のように学術的な分類方法でスズキ目タイ科マダイといったように同じ種類の魚ごとに名称と姿の画像などが掲載されたものや、食用の魚がひと目でわかるような一覧、魚へんの漢字の読み方一覧など、目的や用途に応じてさまざまな種類があります。ユニークな形状の世界の魚がカラフルな画像で一覧になっていたり、ややグロテスクな深海魚一覧など、それぞれに趣があり、見始めると時間が経つのを忘れるほど夢中になれるものもあります。見るだけでなく、賞味することで魚の健康効果を得たい人にとっては、姿と名前を調べることができる図鑑タイプの一覧だけでなく、その魚が持つ栄養素やその摂取によってもたらされる健康効果などがひと目でわかる一覧が欲しいところです。実際、DHA・EPAをはじめとするオメガ3系脂肪酸の健康効果に熱い注目が集まる昨今、どれを賞味すれば最も効率よくそれらの成分を摂取でき、健康の維持・増進に役立てて行けるのか、ランキング形式で比較されているサイト等も散見されます。一覧を見たからと言って、それに掲載されている種類をすぐに入手して賞味するというのはなかなか難しいものがありますが、一通り目を通しておき、気になる情報が掲載されているサイトはブックマークしたり必要箇所をプリントアウトするなどして、いつでも閲覧できるようにしておくと、スーパーマーケット等で購入に迷った時、数種類の中から選択しやすくなるなど、有効活用に繋がります。
魚の栄養素の中で、最も熱い注目を集めているのは、やはりオメガ3系脂肪酸です。元々、記憶力向上や認知症の予防と改善、血液サラサラ効果などが注目されていたDHAとEPAに加え、アンチエイジング対策やアレルギー症状の緩和にも良いと言われるアルファ・リノレン酸を含む脂肪酸であるオメガ3系脂肪酸は、ナッツ類やえごま油、亜麻仁油などからも摂ることができますが、最も効率的に摂取できる食材は、やはり青魚と言われます。DHAとEPAで言えば、実は最も多く含んでいる魚はアンコウで、部位は肝とされています。「冬の看板メニュー!コラーゲンたっぷり!高級魚「あんこう」を徹底解剖」も参考になります。海のフォアグラとも称される濃厚さの中にオメガ3系脂肪酸がたっぷり含まれているというのは、感覚としても判りやすいものがあります。次点がクロマグロの脂身で、その次がタイセイヨウサバ、ミナミマグロと続きます。同じタイセイヨウサバでも水煮のほうが含有量が多く、次がしめさばの状態となっています。不思議なことに、味噌煮缶になるとグッと順位を下げるようで、調理方法によっても摂取できる量が違って来ることが判ります。
初がつおと戻りがつおという2つの旬を持つカツオは、含有量ランキングではあまり上位ではありませんが、春の初がつおがサッパリめの味わいで、回遊して栄養をたっぷり付けて戻って来た秋の戻りがつおは、脂がのった濃厚な味わいになっています。なんと戻りがつおは初がつおの10倍もの脂肪含有量となって戻ってくると言います。脂肪が増えているだけに、オメガ3系脂肪酸も10倍近く増えていることが想像されます。いずれの種類も、水煮缶などにすると含有量が増えることから、効率の良い摂取方法は缶詰の賞味ということになります。刺身も効率が良い上に魚の味を最も堪能できる賞味方法ですが、旬があることや、種類によっては相当鮮度が良くないと食中毒の心配があるものも存在します。缶詰は鮮度が高いうちに真空状態で密閉され、缶ごと高温で加熱殺菌されることで、魚を最も安心して賞味できることと、水煮のスープまで飲むことで、栄養を逃さず摂取することが可能になります。オメガ3系脂肪酸は脂肪酸ということで加熱されても主な栄養が損なわれないことと、水煮缶になるとかえって含有量が増えるという頼もしい存在です。
栄養の一覧でもう一つ気になるのが、たんぱく質についての比較一覧です。魚が持つたんぱく質には、よく「良質の」という表現がなされています。良質なたんぱく質というのは、必須アミノ酸をバランスよく摂取できるものとなります。たんぱく質を構成するアミノ酸は20種類ありますが、うち9種類が、体内で合成できないにもかかわらず、絶対に必要な必須アミノ酸です。この必須アミノ酸は、すべての種類をバランスよく摂取しなくては、それぞれの効能を発揮しきれないという面があります。魚から摂れるたんぱく質には、9種類すべてが含まれていることから「良質」のお墨付きを持っていることになります。ことに、必須アミノ酸の中のトリプトファンは、体内に吸収されてから、ビタミンB6と共に脳内物質セロトニンを生成することに貢献します。セロトニンは俗に幸せホルモンと呼ばれ、その分泌が極端に低下してしまうことで、うつ病や不眠症に陥ると言われています。身体だけでなく、心の健康にも必須アミノ酸が重要であることが判ります。
たんぱく質が多い種類は、上から順にゴマサバ、ムロアジ、シロサケ、マルアジ、マコガレイとなっています。業務用の魚を卸売に出品したい場合、昨今の健康ブームを考慮した上で、健康効果を全面に押し出した展開が人の心を大いに惹き付けると考えられます。家庭で賞味しやすい種類というのも大事なポイントと言えます。

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