ウイルスを心配せずに魚を食べるには

   

魚は鮮度が良いものが一番で、味もよく、消費者にも喜ばれます。ただ、どうしても小売段階に、なるとチェックが甘くなってお客さんに鮮度が落ちた魚を出してしまうこともあります。魚は生物です。生物として一番怖いのは食中毒で、ウイルスに感染すると症状が重くなる場合もあり、要注意です。特に冬の時期に流行するノロウイルスは、感染源が不明で、何を食べて感染したのかわからない、お店に何軒か寄った、また、昼ごはんを食べていても感染することがあります。トイレのドアノブに触っただけで発症することもあり、大変厄介なものです。確かに魚は感染源として疑われやすい食材ですが、全く関係ないところから感染していることもあり、飲食店にとってもスーパーにとっても、卸売業者にとっても頭が痛くなります。魚は生食が問題だと思われがちですが、魚を一番美味しく食べられるのも生食です。サバ、アジ、サンマ、サーモン、イカなどは鮮度が落ちると味も落ちてしまい、食中毒の危険も出てきます。

ですので、仕入れる側としても新鮮な魚を仕入れておくのが何よりの予防策になります。例えばさんまの仕入れ方ですが、さんまの下顎が黄色いものは鮮度が高いです。これが、仕入れてから日数が経つと下顎が茶色くなってしまいますので、鮮度を見分けるバロメーターになります。「仕入れて便利お客様楽々!骨を気にせず食べられるさんまの開き4選」も参考になります。さて、これはよく誤解されているのですが、鮮度がいい魚よりもある程度時間が経った方が当たりにくいというものですが、この知識は間違いです。やはり鮮度がいいものを仕入れることが一番です。鮮度が高ければウイルスは繁殖しにくくなります。寄生虫もウイルスも内臓が危険性がありますが、通常、内臓を生食で食べることはありません。

つまり、きちんと正しい知識を持って新鮮な商品を仕入れて、堂々と販売していれば何も怖いことはないのです。ただ、それでもどこかでウイルスによる中毒が発生してしまい、どこが発生源なのかわからないのに感染したのではないかという風評被害を被ることがあると困ります。そうであれば、一時的にだけ生食は避けるようにして商品を販売し、また、消毒も徹底しているのだということで根拠がない噂から逃れることができます。最近は一般人でもウイルスに対する知識を持っている人たちは多いものです。保健所の指導やテレビの報道が行き届いているからかも知れませんが、誤った知識で偏見を持たれると困ります。さんまは新鮮な刺身を食べてその美味しさを味わってもらうこと、そして塩焼きは中まで火を通して安心して食べてもらうことが販売側冥利に尽きる嬉しさです。